ワーキングプア【日本を蝕む病】を読みました。
これを読んで怖くなりました。
今、日本では誰にでも陥る可能性があること…。
そしてそれが公になっていないので、密かに日本を蝕み、貧困層が拡大していってる。
そもそもワーキングプアとは働く貧困層を指す。
私はワーキングプアとは自己責任によるものが大きいのだと思ってました。
そうではないのだ。
彼らは決して怠けてるから貧しいのではなく、
懸命にひたすら働き続ける人達、
それでも生活保護水準以下の生活しかできない人達が増えていると記載されていた。
私の実家でもある大阪は特に子どもの貧困問題が激しく8人に1人が食べていけない状態だと聞いた。
一世代に止まらず、貧困層に陥るとそこから抜け出すことが難しい世の中になってきている。
まさに負のスパイラルだ。
きっかけは様々だ。
急なリストラ…
働き手の喪失…
介護…
高齢者の働き口のなさ…
年金問題…
アジア各国の急速な追い上げ…
上げ出せば、きりがない。
誰しもが陥る可能性のあるような、日常に起こりうるような出来事が要因だった。
海外と違って問題が明るみにでないのは、日本は親が子供を守っているためだ。
ホームレスになることもないので雇用問題が深刻化せずこのワーキングプア問題が水面下になっているのだ。
それをこのまま放置すれば、日本は確実に【貧困】が大多数になるとこの本では、警告している。
そうなれば、犯罪は増加し、もはや【豊かで安全な日本】からは程遠い状態になるだろう。
今、日本では非正規雇用が労働者の三分の一を占める。
そして海外と違うのは、正社員と非正社員の格差があまりにも大きい。
非正社員はほとんど賃金が上がらす、ロクな社会的保証もない。
彼らが増え続け、職を失った時、ワーキングプア層がまた増えるのだ。
こういった問題に目をむけ、目の前の利益ばかりを追うのではなく…
本質的なものを一人一人が見抜く目が必要なのではないでしょうか?
私自身、前職は美容師をしていて、やはり保証が少なく、
そういった状態に陥る可能性のある人々と接してることもあって…。
人ごとではないと思いました。
ヒドく考えさせられるものがある本でした。
せめて知ってもらうだけでも、
心に止めてもらうだけでも何かが変わると信じて…。
私も何が出来るか考えて、行動しなければならないなと思いました。
起業だけが全てではないが、
いざとなった時に自分の能力を活かして
働くお金をえる手段をもつことは大切だなと思います。